7/24(月)
ミステリ・オタクの選書を出した。何回も擦ってきたシリーズだけど、よく考えると選書を出すにも前提の話のカタがわかっている人向けになってしまっていたのが反省。
参考文献を(人に提示すると言う点で)積む際にはその類の型・構造がわかる先行例、型がわかった上で広げるための参考文献(いつも本に書くやつ)、アレンジが可能になる追加文献の順に章立てした方がより親切な可能性がある。
まあそれを読むならばの話ではあるが…
*今日読んだり思い出した本
いやしい鳥 藤野可織
カニバリズムなカフカの変身であるなあ、という感想に尽きる。グレゴール・ザムザは絶望に満ちていたけど、怒りがあるので救われてないか?とちょっと思った。別に怒りをぶつけても救われはしないのだけど、その感情が持てているだけで絶望ではないのではないか(というのが不条理体験をするたびに思うので、やっぱり個人的にはカフカより救いがあると思う)
7/25(火)
作業中に左の棚にいま高い七海のフィギュア(なんか足の台が茶色でマダラのクリアなやつ)置いてるんだけど、ふと見た瞬間に頬骨の下の着色がほおの紅潮に見えて好きだ……となった。この七海のフィギュアは髪が珍しく金色寄りでスーツのベージュが綺麗なので好き。フィギュアが生活環境に生えていると意外なタイミングで急にときめきが舞い込む時があるというのを教えてくれたのは七海だね〜。(だってそれまでの推しで、フィギュアになってる奴が何人いたよ?)
*今日読んだり思い出した本
神様・神様2011 川上弘美
冒頭の「神様」は高校の現代文のテキストに載っていたな、というのを思い出した。今から思うと、「くま」は古風だけどさらにちょっとおしゃれな暮らしをしている。クロワッサンとかに出てくる感じの。いい隣人になれるよな、と思ったりもする。
「神様」の続きの「草上の昼食」が文庫に収録されているので読み直したが、「神様」とあわせて読むと「わたし」同様に涙が出る。ひとはひとらしく、くまはくまらしく、なのかもしれないが、人間関係の溝とかわかりあえなさとかのことが好きなのだと思う。(そういう話しか同人誌で書かないので多分自分以外のひとはよくわかっている)
「神様」で思ったくまのおしゃれさが失われていくのが、ひとの暮らしのためのものだったのだと思うとそのいじらしさと、疲労感が見えるようで(丁寧に暮らしたいのにシンクにおいたままの皿を思い出す)しみじみ泣いてしまうし、雷のシーンの恐怖とそうでない感情のわかりあえなさがすごく対照的でよかった。
「神様2011」は読まなくても良かったと思った。くまかて強いわけではない。大きいだけで保護されるべき隣人である。「草上の昼食」を読んだ直後に読んだから余計にやめてよ、という気持ちになったのかもしれない…。
7/26(水)
イヒヒ 昼に打ち合わせがないから近所のモールでお昼にミスドを買った。かなりギルティ指数が高い。白いミスドはなんかふにゃふにゃしていてカスタードが詰まっていておいしかった。あれ揚げてるの?
*今日読んだり思い出した本
くろねころんと暮らしたら 5 AKR
カドカワのインターネットバズ漫画書籍化セクション嫌いなんだけどろんさんだけはめちゃくちゃ好きなんや……あまりにも賢すぎてクロネコ賢い持論が強調される。末長く楽しく暮らして欲しいです。
7/27(木)
家の外から祭りの音がして打ち合わせ中に踊りたくなった。今週はなんか祭りの音が多い。祇園祭は終わったのだが…
*今日読んだり思い出した本
コーポアコーポ 5 岩浪れんじ
作者コメントのひとごと感含めて爆笑してしまう。今回は既視感はあるが(そりゃね)後味の悪さがあんまりなくて諦念、うっす!て感じの読了感。
7/28(金)
今でたいイベント、決まっている寄稿、企画を書き出すと意外とあったのでスケジュール的に対応の順番を意識する必要があるということがわかった。一方で構想さえ決まれば(しんどい場面でない限りは)割とデイリー一万文字はできるので構想をきちんと書き留める方が大事なのかもしれない。まあ、工数は余っているわけなので作業時間を定時後に一時間ずつ設定しよう…。
*今日読んだり思い出したアニメ
ハイキュー1期S1
ハイキューミリしらなので爪塗り直しながらみた。実際のところ、自分がジャンプを読んでいない期間二ピッタリ連載期間がハマっている。かなりキャラが立ってて構成がいいな。テンポいいし。女子バレーボール部の面々が爽やかでびっくりした。当たり前に気になった子は月島くんと及川くんです。性格がまっすぐじゃない子が…当然に好き。冒頭の対立からパートナーになるやつ、話の構成がうまいな〜。あと三年生が本当に人格者ですごい。確かに高1のときって3年生って神様のように見えたよな。
7/29(土)
*今日読んだり思い出した本
ハンチバック 市川沙央
感想言ったもん負けみたいな読了感。感想を述べないことが最大の感想だというのが私見。
##NAME## 児玉雨子
夢小説が芥川賞に選ばれて夢女が朝のニュースで取り上げられたらどうしよう…てちょっと思った。そういう意味では受賞を逃してくれてありがとう(?)である。
「好きなキャラクターがかわいそうになってほしい」同クラスタの元夢女の受け固定女が出てくるのがちょっとウケてしまった。私か?解像度が嫌に高いな。いや私は基本夢か男女カプが好きだし「夢ぜろぱーでBLである必要がある」と思ったのはイナズマイレブン、局所的に百合である必要があると思ったのは「御冷ミァハとトァン」「みどライザ」だけだから…ハイファンタジーは苦手なので読まないしな…(ハイファンタジーで読めたのはハリーポッターと度合いは低いが天冥の標だけ)
当事者でないと「問題」を述べる権利があるか、ないか、という問題について、ブルーピリオドでは「ある」と思ったが今作は明確に「ない」と思った。その違いはなにか考えていたが、多分個人にレッテルが貼られるかどうかかもしれないな…。
同性の「仲間」だったものに連絡を取り続けたり許されたいのは百合ではなく同族意識というか被害者集団とセルフケアの行動かもな〜と思った。私見、これは百合じゃない。
7/30(日)
とかく手羽元のさっぱり煮のアレンジみたいなスープばかりつくってしまう。これ以外はまじで温度のある食べ物が食べたくない期が来ている。手羽元を焼き付けて水を加えるときに玉ねぎのスライスのマリネをそのまま入れて煮ている。
*今日読んだり思い出した本
射精責任 ガブリエル・ブレア
すごい組版が読みにくい!なぜセクション見出しと本文を重ねるんだろう。意図的かと思ったけど、縦幅の制約が他のページだとなくなってたりするのでそこだけがめちゃくちゃイライラした。電子で読んだけど、そのページだけ画像なので多分紙でもそうだと思う。
まあそれはそれとして公立の中学校とかに置いとくのは賛成だなと思った。私は中高生の男性が大変苦手なので、多少なりとも有害性が減るのではないだろうか。(まあ難しくて読めない可能性も多々あるとは思うが……………)